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2022
  • Jul.09
  • BRANDING

大蔵村「巖神社」が命名された明治時代、
当時の輸出商標をモチーフにデザイン

 

 

この度、山形県で最も雪深い大蔵村で鴨の飼育・処理・加工・販売まで行う株式会社加藤商事 加藤社長よりご依頼をいただき「巖神ファーム」シンボルロゴデザインをさせていただきました。

 

今回、デザインをするにあたりまず始めたのが「巖神」という名のルーツ。

生産拠点となる大蔵村で古くから「巖神様」として崇められてきたと言われる赤松地区にある「巖神社」の歴史から調べることに。

 

ロゴデザインと聞くと、どんな書体で、どんなカラーで、どんなモチーフでなど、ビジュアルが主と思われがちですが、僕の場合全く異なります。

デザインの骨格となるのは、スケッチなんかじゃないしラフのようなものでもありません。分析から始まる裏付けこそが骨格で、ビジュアルに落とし込む作業はというと全体の20%程度。何より重要なのはリサーチで、そこに至るまでのプロセスこそデザインの質そのものだと思っています。

 

話が外れてしまいましたね笑

戻しましょう。

 

ルーツを調べてみると、「巖神社」が命名されたのは歴史はさかのぼること明治時代であることがわかりました。

明治の日本といえば、長い鎖国が終わり習慣や制度が大きく変わった時代。外国の文化が多く入ってきた時代。もちろん、日本からもお茶や生糸など数多く輸出されました。

当時、日本茶や生糸など海外へ輸出する際、輸出品に貼られた商標デザイン(蘭字)には魅力的なデザインが数多く、この商標デザインにより商品価値をさらに高めていたと言われています。

 

Made in Japan 〜ここ大蔵村で受け継がれてきた自然(環境)・伝統・文化を新たな価値を与え、メイドインジャパンで世界へ〜

 

ルーツを探っていく中で、やはり地域で受け継がれた自然や伝統、文化はこの先も守られるべきものだと改めて感じました。

加藤社長は言います。「ここ山形大蔵で受け継がれてきた環境はもちろん伝統も文化も、新たな価値を与えることで世界で戦える」と。

この言葉こそ今回のロゴのアイデンティティそのもの。

 

詳しくは制作事例でご覧いただけます。