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2023
  • Apr.20
  • BRANDING

ブランディングが必要な会社によくある問題とは?

 

 

いつもありがとうございます、glassydesign代表のナイトウです。

 

今回もですね、僕らの仕事「ブランディング」について書きたいと思います。

 

 

ブランディングの考え方って実は人によって結構さまざまあるのですが、基本的な部分は変わらないかなと考えています。どういうことかというとこんな感じ「ブランド(企業や商品、サービスなど)が本来持つ本質価値を高めながら世の中へ認知を広げ、社会からの信頼や支持を得るために重要な施策」の一つ。でも、現代の市場は日々どんどん変化し続けていて、企業だったり商品、サービスといったブランドが人々との繋がりを強化するためにはやっぱり時代や顧客のニーズを知り、適切な戦略が必要な時代です。いやいや、とはいえ、ブランディングでどんな問題を解決できるのかを知らないことには自分ごとにはできませんよね。

 

ということで今回は、具体的にブランディングが必要な会社にありがちな問題を挙げてですね、その解決策について考えてみたいと思います。
それでは行きましょう!

 

会社にありがちな問題とその解決策

 

消費者ニーズの変化に対応できていない

消費者のニーズや嗜好が変化しているにもかかわらず、企業がそれに対応できていない場合、信頼を失ってしまうことも。

最近では健康志向が高まっており、低カロリー・低糖質・無添加などの商品が注目されていますが、例えば、食品を扱う企業がこれに対応できていない場合、市場から取り残される可能性があります。

 

解決策:消費者ニーズや嗜好をしっかり調査し、適切なマーケティング戦略(売れる仕組み)を構築することが不可欠です。

消費者が求める商品やサービスを分析、理解し、それに合わせた適切なブランディングを行うことはとても重要なことです。

 

 

製品やサービスの特徴が十分に伝わっていない

グラッシーデザインにご依頼をいただくお客様の多くがこの問題を抱えている場合が多いですね。

製品やサービスの特徴が顧客に伝わっていない場合、それが市場での競争力に大きな影響を与えます。ターゲットが製品やサービスの特徴を理解していないと、その商品やサービスを選ぶ理由が見いだせないために競合他社の製品やサービスに流れてしまう可能性が高まります。

 

解決策:製品やサービスの特徴を売り手目線(自分軸)ではなく、買い手目線(相手軸)で捉える必要があります。

「売れるには?」を考えがちですが、大事なのは「買いたくなるには?」という視点です。

特徴を的確に伝えること、製品やサービスの価値を伝えること、「選ばれる理由」からしっかり構築していくことでどこにも負けない競争力を高めることができます。

 

 

ブランドイメージが定まっていない

企業はもちろん、商品やサービスにおいてブランドイメージが明確でない場合、ターゲットは企業やブランドに対して何を期待すべきか把握できなくなり、認知度までも低下させてしまう場合があります。それは社内についても同様です。企業としてブランドとしての、ブランドイメージが定まっていない場合、社員が方向性を見失い企業活動全体の方針にブレが生じてしまうケースも。最悪の場合、離職を増やす要因にもつながってしまいます。

 

解決策:大事なのは目的です。企業としての理念、アイデンティティをしっかりと明確化することが必要です。

何故するのか?(WHY)どうやってするのか?(HOW)、目指す将来の方向性やビジョン、守べき価値観を定め、どのような方針で事業を進めていくかを示すこと、それはつまりはブランドイメージを明確化することに繋がっていきます。ブランディングの本質はそこにあります。

 

 

 

 

コンテンツやデザインが古くなっている

時代の変化に合わせたコンテンツやデザインが必要であるにもかかわらず、ホームページやロゴ、ステーショナリーなど、古くなったまま放置されている場合、ターゲットを不安にさせてしまう場合があります。

 

解決策:コンテンツやデザインを見直し、改良することが必要です。

ここで間違えてはならないのは新しいが決して正解ではないということです。確かに新しい技術やデザイン手法を取り入れることで、ターゲットの関心を引きつける手段で間違いありません。しかし、大事なことは信頼を失わないということ。もし、コンテンツやデザインが古いことで不安にさせてしまったり、信頼を失ってしまうようならやはり直ぐに改良することは必要です。

 

 

競合他社との差別化が図れていない

ビジネス経営において、差別化を意識しない企業はおそらく無いと思います。

ただ、上手に競合他社との差別化が図れているかは全く別の話で、多くが間違った差別化施策によってブランド価値まで下げてしまっているというのが事実です。簡単な話ですが、競合他社との差別化ができていないと市場での優位性を失います。

それはつまり、価格競争やサービス競争、人財競争からいつまでも脱却できず、結果市場シェアを失うという悪循環につながります。

 

解決策:ブランディングによって製品やサービスの差別化を図ることが必要です。

安全性や品質の高さ、こだわりだけでは今や差別化にあたりません。競合他社もしっかり対策しているからです。

だからこそ、企業理念やアイデンティティが重要で、何故するのか?(WHY)どうやってするのか?(HOW)、目指す将来の方向性やビジョン、守べき価値観を定め、どのような方針で事業を進めていくかを示すこと、唯一の差別化につながるのです。

 

 

ターゲットが不明確

こちらも多くの企業が抱える問題のひとつ。

地域や業種、年代や性別などなど、ターゲットが明確にできていない場合、マーケティング活動が散漫になりがちです。

さらに、製品やサービスの開発方針さえも定まらず、ニーズにマッチした製品やサービスを提供できなくなる可能性もあります。

 

解決策:当たり前ですが明確なターゲット設定をすることが必要です。

ターゲットの嗜好やニーズといった市場の分析から始まり、そして理解し、それに合わせた売れる仕組みをつくることで、製品やサービスの開発方針を定め、ターゲットにとって魅力的な製品やサービスを提供することができます。

 

 

認知度の低さ

認知度とは、名称だけではなく、事業内容やサービス、製品までを広く知られているだけじゃなく理解までされている状態を指します。名称だけ知られている「知名度」とは異なるので注意が必要です。この認知度が低い場合、もちろん市場での競争力が極端に低下します。

また、ブランドの認知度が低い場合、新規顧客獲得にかかる営業リソースが高くなってしまいます。

 

解決策:とにかくまずは「知ってもらう」ことがビジネスにおいては重要です。下記の図でも説明していますが、グラッシーデザインでは認知から愛着までを図式化したブランディング・ファネルを用いてブランドづくりにおいて認知が大事ということをお客様にお話します。

ブランディング施策によって周知活動を強化し、ブランド経営のステークホルダーである顧客・従業員・投資家にブランドを認知してもらうことで、市場での競争力を高めるとともに、ロイヤルティ(愛着)が生まれることで、良質な関係性を構築できると僕らは考えています。

 

 

 

 

 

以上、ブランディングが必要な会社にありがちな問題とその解決策についてご紹介しました。

これらの問題は、企業が持つ課題の一部に過ぎず、企業が直面する問題は多岐にわたります。

しかし、これらの課題を解決することで、企業は市場での競争力を高め、成長を遂げることができると考えます。

 

 

 

日常生活にあるブランディングの成果

 

例えば、スターバックス、その店舗内で提供されるのはコーヒーだけでなく、空間の雰囲気やインテリア、スタッフの接客などを含めた「心地よい居場所の提供」です。特定の価値観やライフスタイルに合わせて、ブランドが掲げる理念やビジョンをもとにデザインされつくり出されるアウトプット全てが、ブランディングからなるものです。そうしてほとんどの人が「スターバックス」と聞いてイメージすることは「おしゃれな空間」「気持ちの良いスタッフ」「美味しい飲み物」を提供してくれるお店と答えるのではないかと思います。

 

日常生活においても、ブランディングは私たちの選択や行動に影響を与えます。

例えば、冷蔵庫を買い替えようとネットショップや店舗へ見に行った際、ほぼ同じデザイン、同じスペックのエアコンで20万円(日本製有名ブランド)のものと10万円(海外製無名ブランド)のものがあったとします。当然、安いほうが良いので10万円に惹かれますよね。

ただ10万円とはいえ、購入には慎重になります。でも同じデザイン、同じスペック。うーん…

では、この慎重にさせる気持ちの原因はなんでしょう?

そう「信用」ですよね。

実績、安全性、保証、サポート体制など、ブランドイメージから得る「信用」がやはり選ばれるポイントになるのです。

どうしてもデザインや機能といったところに提供側は意識を向けがちですが、ブランディングにおいて何より大事なことは自分たちが伝えたいことと、ユーザー体験に差異がなくし信用値を構築していくこと。デザインも機能もこだわりも、どれもとても大事です。しかし、これからの時代、それだけでは選ばれ続けることは難しいのです。

 

これらのように、ブランディングは私たちの日常生活においても、広範囲に影響を及ぼしています。

皆さんもぜひ気にしてみてください。

 

 

 

 

ブランディングとは恋愛関係のようなもの?

 

初めて出会ったとき、その人の外見や雰囲気で惹かれることがありますが、その人の内面や性格を知って深く愛し合うことができるのは、おそらく時間が経ってからではないでしょうか?

同じように、消費者も企業を選ぶ際には、その企業の外見やサービス内容に惹かれることがあります。しかし、企業ブランディングが成功すれば、消費者はその企業の内面や価値観に共感し心を掴まれます。そして、長い時間をかけて、その企業に対して愛着を持ち、信頼される関係が築かれて行きます。

 

良い企業ブランディングとは、パーパス、企業理念からなるアイデンティティを明確にし、消費者がその企業を知り深く理解しやすくすること。その企業が何を提供し、どのような価値観を持っているのかを理解し、その企業との関係性を築くことです。

ブランディングによって消費者はその企業を信頼し、ロイヤルティを持ちます。

さらに、消費者はその企業の商品やサービスを選ぶことに自信を持ち、家族や友人などにもそのブランドをシェアするようになります。

つまり、良い企業ブランディングは、企業に利益をもたらすだけでなく、消費者との良好な関係を築き、企業のブランド価値を高めることができるのです。

 

このようにブランディングは、恋愛関係に似ている部分もあり、成功するためには企業が自分自身を明確に理解し磨き、ターゲットとの良好な関係を築くための「努力」を続けていくことがやっぱり必要なんです。

 

 

 

最後に

つい先日、グラッシーデザインもついに法人化し、これから本気で山形でいちばんを狙いに行こうと思っています。

また、昨年夏に開催した「ブランディング・インターンシップ」も開催する予定です。

さらに立ち上げた「モガミノノロシ」も今年はガンガン仕掛けて行こうと企画中ですので楽しみにしてて下さい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた。